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みづきのブログ  (記事はあくまで個人的見解です。 また、勝手ながら混乱や荒しを避けるため コメントの掲載、対応は控えております。 あらかじめご了承下さい。)
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コネクターとセットのケーブルについてのお話。

当然ですがコネクターにはケーブルを接続して使用しますので基本的なところだけ説明しておきます。
音響の場面ではケーブルの事をシールドと呼ぶ場合も多いですが、これはシールド加工を施されている事を語源としています。
そのシールド加工とは芯線の周囲に絶縁加工に加え外部ノイズや耐久性を向上させた加工を指します。加工例としては耐久性を向上させるため芯線を守る被覆面を厚くしたり素材を厳選しています。
ノイズ対策は電磁を主とし対磁性のある素材を被覆に採用したり被覆と被覆の間に金属繊維を皮膜を挟んだりと各社工夫しています。

シールド加工とともに重要視されるのは芯線の素材です。一般的には銅線が使用されていますが純度や構成によってクォリティーを分類しています。特記がない場合でも音響メーカーであれば98%、日本の有名メーカーでは99.8%以上の純度を持った素材を使用していると言われています。
特記としてOFCと記載されているものは99.99%以上、となり無酸素銅とも呼ばれます。純度が向上すると抵抗が減り信号の伝達力が向上します。
OFCを超える純度を表す表記として6Nや7Nがありますがこれは9(nine)の数を表し6Nであれば99.9999%以上の純度であるとされます。純度表示とは別にPCOCCがありますがこれは単結晶である事を表しています。単結晶であれば不純物が極めて少なくなるため結果として抵抗が減るという事になります。
1990年代より銀線を使用したケーブルも登場し純銀、銅芯に銀メッキなどがあります。当然ながら導電性が高くなりますが、同時に高価で銅より柔軟性が低くなるため取り扱いにも注意が必要です。
ケーブルを選ぶ際の注意点としては伝送率の向上と自分の好みが一致するか、は別物であると理解して下さい。また組み合わせる機材によってもノイズが増えたり、音が曇ったりとキャラクターが変化します。極端に言えばケーブルの選択も音創りの一環です。デジタル転送の場合はエラーレートを低く抑える目的が重要なのでクォリティーを重視するのが一般的です。しかし楽器などキャラクターを持った音源では選択を要します。マイクでの例を挙げると当然、シールドが薄く芯線が細いケーブルだと音声信号量が減るとともに外部の電子ノイズなどの影響も受け篭ったノイズの多い音質になります。そこで高価なケーブルを使用すると基本的な信号量と外部ノイズ遮断力は向上します。ここでの注意点は信号量が増えるという点です。聞こえはいいですが裏を返せば根本ノイズもそのまま伝達します。我々のような個人レベルで使用できるマイクは制限があり初期導入や本数を必要とする場合、ローコストモデルを選択する機会もあります。全てのモデルが一概に言える事ではありませんがコストを抑えるためには部品のコストを抑えているわけで単純に考えると音を信号化するプロセスにおいて優劣が露呈します。特に対応周波数の両端では顕著で低コストの場合、信号化されない、もしくはノイズ化します。つまり高低でサーやブーというノイズが増えるということです。ここで伝送力のみ向上されるとノイズ化した情報も効率よく伝達され結果、ノイズが増えたように聞こえます。ただ当然ながら必要とする音域の情報量も増えるため、魅力はあります。もし、このような現象に遭遇した場合はノイズ化した音域を主音域に影響を与えない程度にイコライザーでカットします。私の場合はスタジオの関係で低周波に不要な音が乗りやすいためミキサーにてローカット処理を行っています。
個人的に意見としてはボイスドラマにおける声のみや楽器単体の収録の場合、信頼できるメーカーであるか、もしくはOFC程度の品質があるかを一つの基準としてよいと思います。

ZAOLLA ( ザオラ ) /ZMIC-110 ZAOLLA ( ザオラ ) /ZCSS 105
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バイオリン鑑賞
自己紹介:
趣味の全般は音楽、特にバイオリンは奏法も価格も手の届かない存在なので完全趣味です。

現在、アフレコ主体の複合創作サークルで取り纏め役を務めています。

ペタペタと広告を貼っていますが、自分の興味のない分野を売り込めないのが悩みだったり。
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