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みづきのブログ  (記事はあくまで個人的見解です。 また、勝手ながら混乱や荒しを避けるため コメントの掲載、対応は控えております。 あらかじめご了承下さい。)
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サウンドドラマ編集の実作業ではまず台詞の抜き出しを行います。
NG部分や台詞のない部分をカットもしくはレベルを下げて必要な部分だけを取り出します。
音声編集の基本としてカットを行うとカットした部分がブチッというようなノイズ化するケースが多くあり、これを防ぐためカットした部分のレベル(ゲイン)は下げます。
台詞の抜き出しの次はSEを挿入します。必要に応じて台詞の間を変更したりします。
SEの購入が終わればシーンの尺(長さ)が決まるのでBGMを購入します。
安全性やリテイクに備えて台詞、SE、BGMそれぞれの段階でデータの保存を行う事をお勧めします。

少しだけ編集に関る用語も説明しておきます。
エフェクトは残響、反響、歪みなどの音響効果(シュミレート)を指し、各ソフトのみで使用できるオリジナルエフェクトとVSTに代表されるような対応ソフトであれば共通して使用できるエフェクトがあります。
VSTなどを買い増しする場合は対応のバージョン、オーディオ用かMIDI用かを確認します。
ボイスドラマでよく使用するエフェクトはリバーブ(部屋やホールなどの残響を再現)
ディレイ(壁ややまびこなどの反響を再現)
コンプレッサー(音量の高低を圧縮)
リミッター(高すぎる入力を抑える)、ピッチシフター(音程を変化させる)
オーバードライブ(歪みを加える)
などで初期搭載のエフェクトに不満がある場合はエフェクトデータを買い足すか単体の外部機器を増設します。

トラックとチャンネルも混同それがちですが記録エリアがトラック、再生出力がチャンネルと考えてほぼ間違いありません。
ボイスドラマの場合はCDにするかmp3などでアップするにしてもほとんどステレオファイルになります。このステレオとは左右別に記録された2トラックのデータをスピーカーやヘッドホンの左右2チャンネルで再生している事になります。編集時は8トラックを使用して2チャンネルで聴いているとなります。
マルチトラックとは独立した記録エリアが複数ある事でマルチチャンネルは複数のスピーカーなどで再生するとなります。
ソフトを選ぶ際にはこのトラックとチャンネルの違いを把握しておくと自分が必要とするグレードに辿り着きやすくなります。
簡単に整理するとCDなどステレオ音源を作成する場合はマルチトラック編集対応、2チャンネル再生対応でよいわけです。
もっと凝った作品でDVDなどを使用し5.1チャンネルサラウンドに対応させたい場合はマルチトラック編集、マルチチャンネル出力(保存)対応ソフトである事が必要となります。ちなみに5.1や6.1の.1はサブウーハー出力対応を示しています。
極稀に聞く変調ステレオ(ラジオ放送方式など)は情報量を少なくするために左右の情報を一つのデータエリア(トラックと考えてよい)に交互に収め再生時に任意のタイミングで左右の振り分けています。この方式の場合は実際には右の音が出ている時は左が出ていないの切り替えが行われているのですが人の耳では判別できないため連続した音に聴こえるというわけです。

ビットレートとサンプリングレートは簡単にいうと記録時の分解率で単純に数値が高くなると音質が向上します。
CDは16bit、44.1khz、DVDが16bit、48khzが標準となります。DVDの一部やBD、SACDでは24bit、96khzとなります。大きな違いとして数値と共に16bitデータでは20hz~20khzの範囲のみを記録し24bitデータでは理論上無制限とされています。セールスポイントに惹かれて高いレートで録音編集を行いたいと思いがちですが実際の収録に使用できる機材や市販のSEデータが16bitデータでの取り扱いを前提としている場合が殆どで無理に高レートで作業をしてしまうと高低の音域がノイズ化する事もあり必ずしもよい結果が得られるとは限りません。
私の個人の意見だと人の声を録る、ドラマCDを創る事が目的の場合はがんばっても16bit、48khzでの収録、編集で十分な音質を得られると思います。
ちなみに1bitリニアと表記されている場合は一度に行う作業をあえて1bitごとに行い生成したデータを内部メモリなどで16bitなど元形式に再構成してエラーを防いでいます。

ノーマライズとコンプレッサーは双方音量加工に関わる単語ですが内容はかなり異なります。
フリーソフトでも搭載されているノーマライズは元データのピーク(最大音量点)を基準に均一にレベルを調整します。感覚としてはボリュームをひねる作業を計算上でしている感じです。
これに対しコンプレッサーは音圧の加工で簡単に言うと上下の音量差を圧縮します。この作業を始めて行った作業者の印象として小さい音は聞こえやすくなったが全体のレベルは低くなったと思うでしょう。ここでは再度ノーマライズを施すなどの処理で対応します。
ノーマライズの注意点としては一曲ごとやシーンごとにノーマライズを掛けてCDライティングを行ったところ、アクションシーンなどのメインシーンが小さく感じるという事があると思います。ドラマとしては臨場感を出すためにささやきと怒鳴りなど音量差をつけるわけですが、これを行うと結果としてそのシーンの平均レベルは下がる事になります。これに対してナレーションなど音量が安定したシーンにノーマライズを同じようにかけると平均音量が上がるとなります。この対処策としてはメインシーン、音量差の激しいシーンの平均値に全体を合わせ安定したシーンの音量を下げるか、全てのシーンで音量差を小さく編集して底上げするかです。どちらがいいかというのは正直、演出、エンジニアの好みですね。
コンプレッサーは使い慣れないと厄介者にもなりますが注意点としてはできるだけ少ないパートに分けて処理をします。たとえばキャラクター一人毎にかけるなどです。音が重なるほど基準値がブレるため1パート程度でかけるのが理想です。つまり台詞に足音を加えた後にコンプレッサーをかけると台詞の途切れたところで足音が大きくなったりするわけです。また台詞でいう一行毎にかけてしまうと全体的なバランスに欠ける事もあるのでトラック、パート程度に分けると聞きやすさが向上します。
効き具合の調整はボーカルコンプレッサーのプリセットがあればそれを基準にレシオで調整するのが一番手早いと思います。

CAKEWALK ( ケークウォーク ) /Music Creator 5
2トラック録音、マルチトラック編集対応のDTM入門ソフト。当然ながら作編曲もできるので完全オリジナル制作も完結できます。

SONY CREATIVE SOFTWARE ( ソニークリエイティブソフトウェア ) /ACID MUSIC
日本ではあまり馴染みのないソフトですが海外では定評があります。マルチトラックでの録音、編集に対応し柔軟な制作環境が得られます。私の印象としてはレイテンシーのリスクが低くて外部インターフェイスの利用でも快適性が得られます。

STEINBERG ( スタインバーグ ) /Cubase Essential 5 
Win環境で世界の定番ソフトの入門グレード。先々でレコーディングスタジオの利用など本格的な制作環境へ展開するなら、ここからスタートすると安心です。
 

SONY ( ソニー ) /MDR-XD200
時間や安定的な編集環境を得るにはヘッドホンも欲しいてころです。安価帯製品ながら再生音域も装着感も悪くなくモニター利用でも安心です。

SONY ( ソニー ) /MDR-CD900ST
世界の定番スタジオモニターヘッドホンです。再生能力が高いため機材や音源の粗まで聞こえてしまうので良くも悪くも音に対する意識が変る人も多いので値段とともに覚悟が必要です。
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みづきさとし
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バイオリン鑑賞
自己紹介:
趣味の全般は音楽、特にバイオリンは奏法も価格も手の届かない存在なので完全趣味です。

現在、アフレコ主体の複合創作サークルで取り纏め役を務めています。

ペタペタと広告を貼っていますが、自分の興味のない分野を売り込めないのが悩みだったり。
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