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みづきのブログ  (記事はあくまで個人的見解です。 また、勝手ながら混乱や荒しを避けるため コメントの掲載、対応は控えております。 あらかじめご了承下さい。)
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圧縮と圧縮について。
音声をデータで扱う場合にはさまざまなファイル形式があります。代表的なものではwavとmp3となるでしょう。
web公開やダウンロードファイル、携帯プレーヤーで取り扱われる形式はmp3などの圧縮ファイルが圧倒的に多いですが、いざ制作、編集する段階では圧縮データはお勧めできません。なぜかと言われると音声圧縮とは通常、聴覚で認識できる範囲外の音や音の変化を整理し普通に聴こえる音に書き換えいます。つまりは整理され不要とされたデータは省かれ結果、同じ曲データでも軽量化されます。
実際に変換レートの高い圧縮音声は非圧縮との聞こえの差は認識し難く、その上容量が小さくなるため取り扱いが容易で利点も多いです。
しかし、素材収録、編集となると圧縮を繰り返す事で思わぬ事故に合う事があります。収録や素材の段階で軽量化に重点を置き高圧縮処理を行うと高低音部がノイズ化します。これは圧縮の基準として聴こえ辛い音域はカットする範囲を変換レート毎に設定されるのですがレートを低く設定するとカットされる付近の音が不安定化しプツプツと聞こえてしまったり、変換しカットはされるがデータとしては20~20kの情報を記録するためサーやブーというノイズのみが記録される結果になります。
続いての注意点は聴こえない音、変化もカットされるため本来の音ではなくなっています。
変換方法としては聴こえない音、つまり大きな音に隠れている小さな音は機械的に感知していても人には聴こえない音と判定しデータから削除されます。聴こえていないのだから構わないと思いがちですが屋外の収録や編集時に複雑な音場となった場合に問題が発生する場合があります。
たとえば屋外の収録や設定で道路脇で歩きながら話しいてるシーンの場合に一台の車がクラクションを鳴らし合図をするという設定にすると近くでクラクションを鳴らされると人間の聴覚では一時的にクラクションの音より小さな音、距離の離れた環境音や足音、相手の話声などが認識できなくなります。このシーンを圧縮する場合は極端に言うとクラクション以外の音はカットされるわけです。ここでもレートを下げるとクラクション以外の音の出入りのポイントで違和感のある音、プツッというノイズ化される場合があります。屋外設定の場合通り過ぎる車の変化についても低速と高速ではデータ量が違い低速の車であれば音量の変化がゆるやかで変化を感じられない範囲はデータ上ここからここまでがこの音、と記録しデータ量を圧縮します。このような要素が複雑に絡むシーンを一度編集した後に音を付け足す場合、聴こえるはずの音が消えてしまったり、極端に強調されてしまったりします。本来は少し違う音で同時に収録すると両方聴こえる音であっても圧縮音声同士の組み合わせの場合、圧縮上のデータで極めて近い音は同じ音と認識し音量の小さい方の音を聴こえない音と判別、削除したり同じ音同士で重なり強調されたと認識し音量が大きくなるという結果になります。
私も以前、予算の都合でMD式MTRを使用してこの現象を喰らった事がありました。編集している時は独立したトラックで再生しているので極端な変化はなかったのにトラックダウン、つまりステレオファイルに書き出ししたら再圧縮処理のため一部の台詞が消えていたなどで圧縮してみないと分らないのは難点です。当然ながら圧縮時にノイズ化した音声も数種重ねると余計にノイズが目立つ結果になります。
この事から編集を目的とする場合は非圧縮データで取り扱うのが通例です。スタジオなどに持ち出せる機材の都合や素材を集める段階で予算不足のためmp3データが主体となった場合は編集前に一度wavに書き直して編集すると、とりあえずは編集の段階で聴こえている状態のまま書き出してくれるので事故に合う確立激減します。その上で公開する環境に合わせて最後に圧縮するのが安全です。
また、オンラインでのデータ受け渡しなどの利便性を向上するためzipなどのファイル圧縮を利用するのは理論上、音質の変化はありません。解凍(復元)を伴うファイル圧縮は元データを壊さずにコンパクト化しているので音声に限らずデータの劣化はないという事になります。但し圧縮、解凍段階でのエラーよる破損がノイズとして出現する場合はあります。
余談になりますが現場では同じデータでも通過するシステムで音質が変化すると気にします。例を挙げるとCPUやメモリ、ソフトの演算能力によってリアルタイムレコーディングにおけるデータ化能力に差が出て低い能力でデジタル化すると事実上、データ化しきれない欠損音が発生するとか、CPUの温度が上がっただけでもクロック数が低下し音質が悪くなると気にする方もいます。接続するケーブルもデジタルデータであれば変化しないはずですが、抵抗や外部ノイズによるデータの欠損、変質を嫌いケーブルのクォリティーにも拘ります。そんな世界ですから何でもできてお値打ち価格のパソコンベースではなく専用設計の機器が未だに生き残っているわけです。
個人的な意見としてはノイズ対策だけでも気にするときりが無いのでノイズフィルター付きの電源タップを利用するとかシールドケーブルを使用する、不要な機器の電源は落としておくなどできる範囲での対策をコツコツやる程度でも十分だと思います。

FURMAN ( ファーマン ) /SS-6B
雷対策と電源ノイズ対策のできるタップ。

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みづきさとし
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趣味:
バイオリン鑑賞
自己紹介:
趣味の全般は音楽、特にバイオリンは奏法も価格も手の届かない存在なので完全趣味です。

現在、アフレコ主体の複合創作サークルで取り纏め役を務めています。

ペタペタと広告を貼っていますが、自分の興味のない分野を売り込めないのが悩みだったり。
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