みづきのブログ
(記事はあくまで個人的見解です。
また、勝手ながら混乱や荒しを避けるため
コメントの掲載、対応は控えております。
あらかじめご了承下さい。)
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
圧縮と圧縮について。
音声をデータで扱う場合にはさまざまなファイル形式があります。代表的なものではwavとmp3となるでしょう。 web公開やダウンロードファイル、携帯プレーヤーで取り扱われる形式はmp3などの圧縮ファイルが圧倒的に多いですが、いざ制作、編集する段階では圧縮データはお勧めできません。なぜかと言われると音声圧縮とは通常、聴覚で認識できる範囲外の音や音の変化を整理し普通に聴こえる音に書き換えいます。つまりは整理され不要とされたデータは省かれ結果、同じ曲データでも軽量化されます。 実際に変換レートの高い圧縮音声は非圧縮との聞こえの差は認識し難く、その上容量が小さくなるため取り扱いが容易で利点も多いです。 しかし、素材収録、編集となると圧縮を繰り返す事で思わぬ事故に合う事があります。収録や素材の段階で軽量化に重点を置き高圧縮処理を行うと高低音部がノイズ化します。これは圧縮の基準として聴こえ辛い音域はカットする範囲を変換レート毎に設定されるのですがレートを低く設定するとカットされる付近の音が不安定化しプツプツと聞こえてしまったり、変換しカットはされるがデータとしては20~20kの情報を記録するためサーやブーというノイズのみが記録される結果になります。 続いての注意点は聴こえない音、変化もカットされるため本来の音ではなくなっています。 変換方法としては聴こえない音、つまり大きな音に隠れている小さな音は機械的に感知していても人には聴こえない音と判定しデータから削除されます。聴こえていないのだから構わないと思いがちですが屋外の収録や編集時に複雑な音場となった場合に問題が発生する場合があります。 たとえば屋外の収録や設定で道路脇で歩きながら話しいてるシーンの場合に一台の車がクラクションを鳴らし合図をするという設定にすると近くでクラクションを鳴らされると人間の聴覚では一時的にクラクションの音より小さな音、距離の離れた環境音や足音、相手の話声などが認識できなくなります。このシーンを圧縮する場合は極端に言うとクラクション以外の音はカットされるわけです。ここでもレートを下げるとクラクション以外の音の出入りのポイントで違和感のある音、プツッというノイズ化される場合があります。屋外設定の場合通り過ぎる車の変化についても低速と高速ではデータ量が違い低速の車であれば音量の変化がゆるやかで変化を感じられない範囲はデータ上ここからここまでがこの音、と記録しデータ量を圧縮します。このような要素が複雑に絡むシーンを一度編集した後に音を付け足す場合、聴こえるはずの音が消えてしまったり、極端に強調されてしまったりします。本来は少し違う音で同時に収録すると両方聴こえる音であっても圧縮音声同士の組み合わせの場合、圧縮上のデータで極めて近い音は同じ音と認識し音量の小さい方の音を聴こえない音と判別、削除したり同じ音同士で重なり強調されたと認識し音量が大きくなるという結果になります。 私も以前、予算の都合でMD式MTRを使用してこの現象を喰らった事がありました。編集している時は独立したトラックで再生しているので極端な変化はなかったのにトラックダウン、つまりステレオファイルに書き出ししたら再圧縮処理のため一部の台詞が消えていたなどで圧縮してみないと分らないのは難点です。当然ながら圧縮時にノイズ化した音声も数種重ねると余計にノイズが目立つ結果になります。 この事から編集を目的とする場合は非圧縮データで取り扱うのが通例です。スタジオなどに持ち出せる機材の都合や素材を集める段階で予算不足のためmp3データが主体となった場合は編集前に一度wavに書き直して編集すると、とりあえずは編集の段階で聴こえている状態のまま書き出してくれるので事故に合う確立激減します。その上で公開する環境に合わせて最後に圧縮するのが安全です。 また、オンラインでのデータ受け渡しなどの利便性を向上するためzipなどのファイル圧縮を利用するのは理論上、音質の変化はありません。解凍(復元)を伴うファイル圧縮は元データを壊さずにコンパクト化しているので音声に限らずデータの劣化はないという事になります。但し圧縮、解凍段階でのエラーよる破損がノイズとして出現する場合はあります。 余談になりますが現場では同じデータでも通過するシステムで音質が変化すると気にします。例を挙げるとCPUやメモリ、ソフトの演算能力によってリアルタイムレコーディングにおけるデータ化能力に差が出て低い能力でデジタル化すると事実上、データ化しきれない欠損音が発生するとか、CPUの温度が上がっただけでもクロック数が低下し音質が悪くなると気にする方もいます。接続するケーブルもデジタルデータであれば変化しないはずですが、抵抗や外部ノイズによるデータの欠損、変質を嫌いケーブルのクォリティーにも拘ります。そんな世界ですから何でもできてお値打ち価格のパソコンベースではなく専用設計の機器が未だに生き残っているわけです。 個人的な意見としてはノイズ対策だけでも気にするときりが無いのでノイズフィルター付きの電源タップを利用するとかシールドケーブルを使用する、不要な機器の電源は落としておくなどできる範囲での対策をコツコツやる程度でも十分だと思います。 雷対策と電源ノイズ対策のできるタップ。 2チャンネル、2トラックの録音、エンコードならシンプル機能で快適操作。もちろん音質確保も大切です。 PR イコライザーには大きく分けて、パラメトリックイコライザーとグラフィックイコライザーがあります。 複数人でヘッドホンを使用する時に便利なヘッドホンアンプです。 サウンドドラマ編集の実作業ではまず台詞の抜き出しを行います。 時間や安定的な編集環境を得るにはヘッドホンも欲しいてころです。安価帯製品ながら再生音域も装着感も悪くなくモニター利用でも安心です。 世界の定番スタジオモニターヘッドホンです。再生能力が高いため機材や音源の粗まで聞こえてしまうので良くも悪くも音に対する意識が変る人も多いので値段とともに覚悟が必要です。
準備が整ったら録音作業となりますが実際の録音での注意点を少し記載しておきます。
まずはマイクの特性に合った距離を保つ事。近いと吹きやすく遠いと声が乗りません。 次は録音をスタートしていから数秒待って台詞を入れ、台詞が終わってから数秒待ってストップする事。スタートとストップ時は操作ボタンやソフトのノイズが発生し易く台詞にかぶってしまう可能性があるためです。 実際に台詞を録音している時の注意点はページをめくる、腕を振るなどの動作によるノイズを気をつける事。ペーパーノイズが気になる場合はページをめくる間は無理に台詞を言わず編集時に間を詰めます。 それから初心者に多いミスが台本の位置。顔とマイクの間に台本が入ってしまうと当然、音が遮断され篭った音になります。正面を避けてもマイクに近いと台本に声が反響して録音される音質が安定しません。それを気にして台本をある程度マイクから離すと自然と顔がそちらに向いてまいマイクに声が乗らない事も多いです。目線は台本、顔(口)はマイクへ向けるのが基本姿勢です。 実用ペーパーノイズ対策としての提案は台本をクリアファイルブックやクリアケースに入れたり、パンチングでリングノートにまとめています。 ホッチキスやクリップでまとめてしまうとバリバリと結構な音が出るので要注意です。 ミキサーのゲインとボリュームフェーダーの調整。 どちらとも上げすぎには注意です。最大音量付近は信号に歪が生まれやすい設計になっているためです。 マイクなどでゲインを上げたい場合はまずフェーダーの位置が適正にあるかどうかを確認します。 状況によりボリュームの調整が必要な場合や音源が遠くできるだけレベルを上げたい場合は機種により優先順位が異なります。どちらを操作しても小さい音を大きくしようとボリュームを上げると同時にノイズも大きくなります。このノイズの中でもサーっという機械が原因のノイズは調整方法により軽減できる場合があります。対応方法はゲインとフェーダーのどちらにノイズの原因があるかを見極めます。また、1チャンネルだけで対応せず一度AUXなどを経由し別チャンネルで再度調整する方がノイズを軽減できる場合もあります。 DI(ダイレクトボックス)はギターやベースなどの楽器をハイインピーダンス非対応入力チャンネルに接続する際に経由します。9Vバッテリーとファンタム電源対応モデルです。 アナログコンプレッサーです。2チャンネル対応でオートコムモードという入力周波数に応じてコンプレッサーの聞き具合を自動調節してくれる機能があり音声録音やライブなどで活躍してくれます。 マイク吹きを軽減してくれるポップガードです。唾液防御としても有用です。
パソコン以外で録音するには録音に対応している機器を使用します。
携帯やモバイル機器でも録音機能を搭載していますが、第一のポイントは後で編集をする事を前提とし、共通のファイル形式、wavやmp3に対応している事。できれば音質確保のため非圧縮のwavに対応している方がお勧めです。 録音に使用するメディアはSDやメモリースティックなどの外部メモリ、ICレコーダーやオーディオプレーヤーによくある内蔵メモリタイプ、MTRなどではハードディスクを利用していますが編集環境にデータを移動できれば問題ないでしょう。容量も長期蓄積保存を想定しない場合はギガ単位もあれば一回の収録では十分でしょう。 さて、ここでも音質の改善としては外部マイクを使用する事。つまりは外部入力に対応している必要があります。ICレコーダーや録音対応のオーディオプレーヤーの場合は内蔵マイクのみの対応も多いので増設を考えている場合は注意が必要です。 外部マイクを使用でき音質も期待できる機器として一番安全なのはMTR(マルチトラックレコーダー)です。 これは音楽のデモ曲を作成する事を主として設計されている音響機器でボーカルや楽器などそもそもが録音と加工を目的としているためひどい音質になる事はありません。価格にもよりますが各加工、編集、CDライティング機能まで備えている機種もあります。 2トラック録音8トラック再生、編集対応。ミキサー一体で収録時の操作性も向上しています。操作がダブルアクションの場合も多く最小はちょっと難しいかも知れません。 インターフェイスでも紹介しましたが色々と使える一台です。ただディスプレイが小さいのは難点かな。 コンパクトスタジオと言っていいレベルのMTR。クオリティーも高いですが値段の高いです。 ファンタム電源対応のコンパクトレコーダーです。USBオーディオインターフェイスとしても使用できます。設定でコンプレッサーも設定できるので以外と音声録りに便利です。個人的にはこれにコンパクトミキサーをセットすれば汎用性が高まると思います。 |
カレンダー
カテゴリー
最新記事
(10/13)
(09/05)
(05/19)
(02/28)
(08/26)
プロフィール
HN:
みづきさとし
HP:
性別:
男性
趣味:
バイオリン鑑賞
自己紹介:
趣味の全般は音楽、特にバイオリンは奏法も価格も手の届かない存在なので完全趣味です。
現在、アフレコ主体の複合創作サークルで取り纏め役を務めています。 ペタペタと広告を貼っていますが、自分の興味のない分野を売り込めないのが悩みだったり。
ブログ内検索
各種ボタン
P R
カウンター
アクセス解析
|